

「レーザークリーナーって、水を使って洗うんですか?」
「洗浄剤や薬品は必要ですか?」
レーザークリーナーを初めてご覧になった方から、このようなご質問をいただくことがあります。
「クリーナー」という名前なので、高圧洗浄機のように水を使ったり、専用の洗浄液を使ったりするイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。
実はレーザークリーナーは、基本的に水も洗浄剤も使わないドライな表面処理技術です。
今回は、レーザークリーナー専門メーカーの合同会社ジージービーが、「レーザークリーナーってそもそもどうやって汚れを落としているの?」という基本的な疑問を分かりやすく解説します。
レーザークリーナーは基本的に水を使いません
レーザークリーナーは、レーザー光を対象物の表面へ照射して、サビ・塗膜・黒皮・汚れなどを除去する装置です。
一般的な洗浄機のように、水を吹き付けて汚れを洗い流すわけではありません。
そのため基本的には、
水
洗浄液
研磨剤
などを使用せずに表面処理を行うことができます。
つまり、「洗う」というよりも、レーザーを使って表面に付着している不要なものを除去すると考えた方がイメージしやすいかもしれません。
洗浄剤や薬品も基本的には必要ありません
レーザークリーナーでは、通常のレーザー加工そのものに洗浄剤や剥離剤などを必要としません。
これはレーザークリーニングの大きな特徴の一つです。
例えば薬品を使用する洗浄方法では、使用した薬品の管理や廃液処理が必要になる場合があります。
水を大量に使用する洗浄方法でも、洗浄後の排水や乾燥工程などを考える必要があります。
レーザークリーナーは基本的にドライ処理なので、水や洗浄剤を使わずに表面処理できることがメリットになります。
では、レーザーを当てると何が起こっている?
レーザー光をサビや塗膜などへ照射すると、対象物がレーザーエネルギーを吸収します。
その結果、表面に付着している物質が除去されます。
ただし、レーザークリーニングの反応は対象物によって異なります。
例えば、
サビ
黒皮
塗装
油分
カーボン
などでは、レーザーを照射したときの反応や適切な加工条件がそれぞれ異なります。
そのため、
「レーザーを当てれば何でも同じように取れる」
というわけではありません。
母材と除去したいものに合わせて、レーザー出力や走査速度などを設定することが重要です。
水を使わないと、どんなメリットがある?
水を使わないレーザークリーニングには、いくつかのメリットがあります。
例えば、洗浄後にワークが水で濡れないため、乾燥工程を必要としないケースがあります。
また、薬品を使用しないため、加工そのものでは洗浄剤の準備や廃液処理を必要としません。
さらにレーザーは非接触加工なので、ブラシや研磨材を直接ワークへ押し付ける必要もありません。
そのため、
「できるだけシンプルな工程で表面処理したい」
という用途では、レーザークリーナーが有効な選択肢になる場合があります。
水を使わない=何も発生しない、ではありません
ここは非常に重要なポイントです。
レーザークリーナーは水や洗浄剤を使わないからといって、
「加工中に何も発生しない」
わけではありません。
サビ・塗装・油分・その他の付着物へレーザーを照射すると、加工対象によって、
粉塵
ヒューム
煙
臭気
などが発生する場合があります。
特に塗装や油分などを除去する場合は、対象物の成分によって発生するものも変わります。
そのため、レーザークリーナーを実際の現場で使用する際には、レーザー本体だけでなく、集塵・換気などの作業環境も含めて考えることが大切です。
レーザーなら母材を傷めない?
ここまで読むと、
「水も使わない」
「研磨材も使わない」
「しかも非接触」
なら、
「母材にはまったく影響しないの?」
と思われるかもしれません。
実際には、レーザーもエネルギーを使用する加工なので、条件設定が重要です。
レーザー方式・出力・走査速度・照射回数・母材の材質や板厚などによって、加工後の表面状態は変わります。
この点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
レーザークリーナーは母材を傷める?熱影響と仕上がりをメーカーが解説
レーザークリーナーにも種類があります
レーザークリーナーには、大きく分けて連続波(CW)とパルスという方式があります。
大面積を効率よく処理したい場合と、母材への熱影響を抑えながら仕上がりを重視したい場合では、適したレーザー方式が異なることがあります。
「CWとパルスって何が違うの?」という方は、こちらの記事も参考にしてください。
レーザークリーナーの連続波(CW)とパルスの違いとは?用途・仕上がり・選び方を徹底比較
「この汚れもレーザーで落とせる?」というご相談も歓迎です
レーザークリーナーは、水や洗浄剤を基本的に使用せず、レーザー光によって表面処理を行える装置です。
しかし実際には、
何を除去したいのか?
母材は何なのか?
によって、レーザーの反応は大きく変わります。
だからこそジージービーでは、カタログだけで「できます」と判断するのではなく、実際のワークを使った加工テストを大切にしています。
「サビを落としたい」
「塗装を剥がしたい」
「金型に付着した汚れを取りたい」
「そもそもレーザーで取れるものなのか分からない」
そんな段階でも構いません。
まずは加工したいものをお聞かせください。
まとめ|レーザークリーナーは水や洗浄剤を基本的に使わない表面処理技術
レーザークリーナーは、基本的に水や洗浄剤を使用せず、レーザー光によってサビ・塗装・黒皮・汚れなどを除去する表面処理技術です。
水を使わないため、乾燥工程を省略できるケースがあり、洗浄剤を使用しないため、薬品や廃液処理に関する工程を減らせる可能性があります。
一方で、加工時には粉塵・ヒューム・煙・臭気などが発生する場合がありますので、集塵や換気を含めた適切な作業環境が必要です。
レーザークリーナーという名前から「レーザーで洗う」というと少し不思議に感じるかもしれません。
でも実際には、
水で洗い流すのではなく、レーザーで必要な部分を除去する。
これがレーザークリーニングの大きな特徴です。
合同会社ジージービーは、レーザークリーナー専門メーカーとして、お客様の実際のワークによる加工テストを行い、用途に適したレーザークリーニング方法をご提案しています。
レーザークリーナー専門メーカー
合同会社ジージービー
